納得の車検・整備

愛車と長~く付き合うメンテナンス方法

愛車を長~く乗り続けるには、日ごろの点検・整備が必要不可欠です。
10万キロまで快適に車を走らせるため、いつ頃パーツ交換をすればいいのかアドバイスいたします。(使用条件によりパーツの損傷度がかなり違うためここで挙げる交換の年数・走行距離はあくまで目安とお考えください。)

エアークリーナーエレメント(空気中のゴミを取り除く役目)

エアークリーナーの汚れは、目視すれば分かります。湿式タイプは真っ黒になり、乾式タイプは灰色になります。また、乾式タイプはエアーブローによる掃除が可能です。
1万キロごとに点検、汚れがひどい場合は、掃除もしくは交換しましょう。指定交換時期は、4万~5万キロ(約5年)ですが、指定交換時期の60%~80% (3万キロ・3年)ぐらいの走行で交換が必要になる事もあります。

エンジンオイル

エンジンオイルを交換しないと、エンジン内部の潤滑性・冷却効果も不十分となり、シリンダーなどの摩耗またはエンジンの焼きつきの現因となります。
一般的には、5千キロ・6ヶ月を目安としてください。また、オイルエレメントはオイル交換2回に1回は交換してください。(できれば、そのつど交換が理想です)また、日常点検時レベルゲージでオイル量のチェックもお忘れなく。

スパークプラグ

性能が落ちたプラグを使用していると、エンジンの掛かりが悪くなったり(こういう現象が起こった時、プラグ不良による可能性が高いのです。)エンジン回転全域での調子が悪くなり燃費も悪くなります。
カーメーカー指定は、白金プラグは10万キロ、ノーマルタイプのプラグについては、特に指定されていません。ただし、エンジンや走行状態によって約2万~3万キロぐらいから、芯極が摩耗している事が明らかに分かるケースもあります。
3万キロ・1年で、点検しましょう。8万キロ・5年で、そろそろ交換も考えましょう。
10万キロ・10年で、交換しましょう。

プラグコード

プラグコードは、基本的に耐久性が確保されています。経年劣化が生じますが、断線するようなトラブルが無い限り交換不要です。車検ごとに点検、10万キロ・10年で交換しましょう。

フューエルフィルター

フューエルフィルターは、燃料供給経路の最終に近い部分に装着されています。
ガソリン車10万キロ、ディーゼル車5万キロごとに交換が必要です。(いずれも最上限の使用限度)

ラジエター冷却水

ラジエター冷却水は、LLCを使用します。LLCは、防錆・不凍・沸騰温度上昇に伴うオーバーヒート低減などの能力があります。
LLCを交換しないと、錆びが発生しラジエターの水管が詰まりオーバーヒートが発生する原因となります。また、汚れた冷却水の影響によりウォーターポンプにもトラブルが発生しやすくなります。 LLCの寿命は、走行距離に関係なく新車のときは3年、それ以降は、2年が限度となっています。 今の車の冷却水メンテナンスは、リザーバータンク内の液量チェックと定期的に交換することで、10万キロを乗り切れます。

ラジエターホース

最近のラジエターホースは、耐久性が向上しているのであまり交換することもありません。ラジエターホースの中で比較的早く劣化するのがアッパーホースです。この部分は、高温の冷却水が通過するため劣化度合いが大きいようです。
1つの方法は、破裂するまで使い切る(あまりお薦めできません)
もう1つの方法は、5・6万キロ(5年~7年)ぐらいになると、ホース表面に変化が出てくるので、トラブルになる前に早めに交換する。

Vリブベルト

VベルトもVリブベルトも取り外してチェックするとかなり表面が硬化したりヒビが入っていたりして驚く事があります。表面から見ている限りなかなか分かりません。一般的には、5万キロ・7年くらいで交換していればOKです。

タイミングベルト

タイミングベルトは、クランクシャフト・ピストン・カムシャフト・バルブなど、エンジン内部の重要な部分の連携をコントロールする重要なパーツです。
タイミングベルトの寿命は、10万キロ・10年(メーカー指定)です。しかし経験上、7万キロ~8万キロぐらいで交換する方が安心できます。
(10万キロまでに切れるケースが、結構有ります。)

ATフルード

ATフルードは、無交換指定メーカーもありますがハイヤーなどに関しては、10万キロ走行で交換する事を推奨しています。
AフルードFは、AT(オートマ)の潤滑機構・圧力伝達する役割があります。

MTオイル

国産乗用車の大半は、オイル自体の性能アップとミッションケースの防水性能が向上した為、定期交換不要としているメーカーが大半です。

デフオイル

デフオイルも基本的には無効間指定している車種が多いです。ただし、LSD付きは最長10万キロ以内に交換が必要です。 デフオイルは、ギヤの保護とベアリングの円滑な作動が役割です。

ブレーキパット・ローター

ブレーキパットは、走り方やパットの性質によって大きく違ってきます。ブレーキパットを交換しないで走行していると、バックプレートとローターが接触し、ローターの表面が削られ、ローター使用不能になりブレーキが正常に作動しなくなります。
一般的なメンテナンス方法は、パットの残量が約2mmほどになった時点で交換してください。
ブレーキローターは、ノーマルパット使用条件と、砂地などを走行しないという条件で交換不要です。ただし過酷なブレーキング・バックプレートとの接触摩耗・多量の砂・異物の混入により、表面があれた状態になった時は、表面研磨するか新品に交換しましょう。

ブレーキフルード

ブレーキフルードは、メーカーの交換指定年数を守れば、問題ありません(約2年~3年)ただし、ノーブレーキ状態の症状が出る場合は、即交換して下さい。
また、ブレーキ液量の点検は、お忘れなく。

ブレーキホース

ブレーキホースは、通常のブレーキングとは違うパニックブレーキング時に破裂しやすいです。また、外部からよほどの亀裂が無い限り分かりにくいものです。 通常は、車検2回に1回の交換をします。

デスクキャリパーのOH

ブレーキキャリパー オーバーホール時期は(車検2回ごと)メーカー推奨 最低でも10万キロに1回から2回はOHする事をお薦めします。
OHをしないでいた場合、ブレーキフルードの漏れ・ピストンの錆び付きによる片利きなどの不具合が発生します。

ドライブシャフトブーツ

ブーツは、ドライブシャフトのジョイントベアリングを守る役目をもっています。
(ベアリングを被っているグリスのなかに不純物などが混入するのを防止します)
ブーツの交換時期の指定は有りません。点検時、破損していたら交換します。ドライブシャフトには、インナーとアウター側2箇所にブーツが付いています。アウター側の方が破損しやすいです。




以上ここに記載した事は、ごく一部分です。日頃から車に乗る時は、できるだけ点検をして異常を感じたら面倒がらずにしっかりと原因を追求しましょう!!
日頃不安に思っている事、また解らない事があればメール・掲示板等でお問い合わせ下さい。わかる範囲であれば、お答えします。


ここまで、読んでいただいた方 お疲れ様でした。